東電追加賠償金請求の成年後見人活動の中で感じたこと

先週、賠償金請求後2ヶ月間経っても、振込がなかったので、福島原子力補償相談室(0120−926ー470)に電話しました。担当者から連絡するとの約束だったので、数日待っていましたが、何の連絡もありません。痺れを切らして、水曜日に連絡すると、相談室の係のH氏は、「明日必ず電話させますから、待ってください」との返事。散々待たされて嘘をつかれたので、信用できませんと言うと、「必ずさせます。」との返答。もし、夕方の5時までに連絡がなかったら、責任者に電話するので、責任者の名前を教えてください、と言うと、「エリアマネージャーのFです」。Fだけでは誰だかわからないので下の名前を教えてください、と言うと、「お教えすることはできません」。

翌日、5時過ぎても連絡がなかったので、相談室に電話しました。いつもの通り、長々と40分程待たされた後、「昨日電話した成年後見人の吉田ですが、今日担当者からご連絡を頂けるお約束でしたが、電話がなかったので、電話しました。責任者のFさんをお願いします」と言うと、「吉田さんとはどなたですか。」と知らん顔。情報の共有ができていないようなので、また、詳しく事情を説明した所、「分かりました。少しお待ちください」と言って、責任者に代わった。「責任者のIですが、どなたの請求の件でしょうか」と言われた。全く、情報の共有ができておらず、取り次ぐ際にも何ら説明していない。再度、事情を事細かに説明して、F様に連絡するよう言われたので、電話したことを伝えた。「担当部署に問い合わせないとお答えできないので、明日までお待ちください」との返事に唖然とした。先週から待たされているのに、何も担当者には伝えていないらしい。29日の午前10時半から11時半までに連絡して頂くことで了解して電話を切った。

29日本日、11時過ぎにI様から連絡があった。「担当部署に確認した所、口座名義が変わっているので、亡くなったご主人に対する相続委任書に吉田様の住所・氏名・捺印がないので、手続きが止まっております」との返答に、7月に相談室の担当者に伺った際には、委任書の記載は必要ないこと、及び成年後見人の場合の記載説明がない事を説明した。それでもなお「相続委任書を送りますので、記載して頂かないと手続きを進めることはできません」との返答。家庭裁判所から審判がおりて、成年後見人として任命されている立場なので、私の一存では対応しかねます。福島県社会福祉士会の会長に事の次第を伝えなければなりませんが、それでもいいのでしょうかと、言うと、「それは困ります。上席と相談します。上席から連絡させますので、少し待ってください」

しばらくして、担当課長のS氏から電話があった。I氏と同じ事を説明されたので、判断能力がなくなってしまった方の権利を守るために成年後見人として業務を執行しているので、成年後見制度に関わる、弁護士会・司法書士会・社会福祉士会及び家庭裁判所に、「第5次追加賠償に係る成年後見人としての記載に関する留意事項」の通知文書を出して頂かないと、私個人の一存では対応はできない、と申し出た。すると、「確認しますので、しばらくお待ちください」との返事。

10分後にS氏から、「成年後見人の登記事項証明書が提出されているので、相続委任書への記載は必要ありません。2週間程度待って頂ければ振り込みます。」以前も、他の担当者に言いましたが、振込後に「振込のお知らせハガキ」を送るのではなく、先に「振込お知らせハガキ」を送って頂ければ、多くの方が安心しますので、是非検討してください、と言って電話を切った。

今回の件で分かったことは、成年後見制度に関して、天下の東電ですら認識がないということ。優秀な顧問弁護士先生がいらっしゃると思うが、弱者の権利擁護に関しては、精通していないのではないかと感じた。

私が、何度も相談室に電話した事で、同じような間違いがなくなる事を祈りたい。

管理人 について

今年98歳になる父が生まれ育った船引町で、「いつまでも住み慣れたまちで安心して暮らし続けるために」、共生社会の実現を目指し、地域の仲間や関係機関と話し合いながら、社会福祉士として活動しております。昨日まで辛そうにしていた方がみんなの力で嬉しそうな顔に変わったことが原動力です。令和5年度は、運動サロンの支援強化と多世代交流の健康食育イベント(夏休み、冬休み)を企画しています。
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